色彩
私、中学2年生から洋服が大好きです。その頃、MEN’S CLUB(メンクラ)というファッション雑誌に目を通した瞬間から「IVYファッション」の虜になりました。
アイビーファッションとは、アメリカ東部にある8つの私立大学、総称アイビーリーグの学生が好んで着ていたファッションなのです。
ボタンダウンシャツにトレーナー、チノパンにコインローファー、このような装いが代表的です。
時には、トレーナーを紺のブレザーに着替え、足元はスニーカーにしてもよし。
そうそう、ボタンダウンシャツもトレーナーもコインローファーも和製名称、
正しくは「ポロカラーシャツ・スエットシャツそしてペニーローファー」となります。
それからは毎月メンクラを読み漁り、このようなウンチクやモデルの着ているスタイル、街のスナップ写真や記事を興味深く、真剣に学びました。
VANというメーカーを覚えていらっしゃるでしょうか、アイビールックの生みの親と言われる石津謙介が創業しましたが、とにかくVANが格好いい。憧れでした。
中学3年生の時に友達と銀座のVANに初めて行った時は感動しました。
メンクラに掲載されてモデルが着ている服がたくさん目の前にあります。
そしてまわりを見ると、どこかの大学生達がそれらしいスタイルで洋服を物色しています。まるで雑誌から飛び出してきたかのようです。お兄さんたちの顔に目を向けると髪型がみなさん同じ「クルーカット」で、もみあげがまっすぐに刈られています。ボウズ頭の私の脳裏に刻まれました。
余談ですが、一緒に行った同級生のカオちゃん、翌日学校で会うともみ上げがありませんでした。
このような洋服の話になるとページが何枚あっても足りません、またの機会にぜひ聞いてください。
そんな洋服好きがある時、勇気を出して老舗洋品店「信濃屋」モトマチ店のドアを開けたのです。
信濃屋の地下にいた加藤さんに色使いを教えていただきました。
一番分かり易い例が「反対色を合わせなさい」、楽しくキレイに着こなせます。
簡単な例が野球場、茶色の土と緑の芝生、素晴らしい景色になります。
住宅のインテリアも色を意識して選ぶととても楽しいうえにセンスが試されます。
床の色に壁、天井、さらに設備、家具など、色を決める場面がたくさんあるのです。
お出かけの際にはありとあらゆる場面で色に目を向けてみてください。
きっとヒントがあり、自宅に応用できるはずです。
先日、メーカーの講演会でまさにインテリアに使う色の話を聞きました。
そのなかで、具体的には「ホテル」が色使いの最先端のコーディネートをしているのだそうです。
そして今の流行色は「グレージュ」だそうです。ちなみにフォント(字体)は「明朝体」。
数年前にバーゲンでグレージュのヘリンボーンジャケットを購入して着まわしております。
私、最先端をいっております(笑)。