防火仕様ガラスの非防火仕様ガラスへの交換について
準防火地域内にお住まいの家屋においては、延焼のおそれのある部分の開口部は防火設備にしなければなりません。これはたとえ火事が起こった場合でも、近隣への延焼を極力抑えることで地域全体を守るという考え方に基づくものです。
準防火地域内の全戸がこのルールを守ることで集団防火の威力を発揮するのであり、「自分だけは・・」という考えは認められません。
従ってマルキンリフォームでは準防火地域において、防火仕様ガラスから非防火仕様ガラスへの交換対応はお断りしています。防火扉から非防火扉への交換も同様です。
昨今住宅省エネキャンペーンが始まり、断熱性の高い窓へ交換することで補助金を獲得したいとのお話を頂く中で、網入りの防火ガラスからの交換希望事例が時々あります。
その際、内窓設置ではなくカバー工法でガラスごと交換のご希望を頂きますが、現時点のカバー工法商材で防火対応のものはありません。 断熱性と防火性の両者を兼ね備えたガラスへ交換する場合、ガラス厚は10mmとなるので、おそらく現状サッシ枠では収まらないでしょう。
そうなるとサッシ枠ごと壁からはつり取って交換する大掛かりな工事が必要となります。
更にこのガラスの断熱性は決して高くないので、補助金額も小さなものとなります。
断熱性の確保は内窓でおこなうようお願いする次第です。
ご理解賜りますよう、よろしくお願いします。