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マルキンリフォーム

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スタッフブログ

急階段の傾斜を緩和する工事

急階段緩和化施工前と施工後

 今回は千葉にある私の実家でおこなった階段改修工事についてお話しようと思います。実家では81歳の母が一人暮らしをしており、築45年の建屋は昭和によくある急階段の2階建てです。私が子供の頃からそろりそろりと気を付けて降りていた事を覚えています。私は母がいつかこの階段から転落して、助けも呼べない状態や、その結果寝たきりになるのではないかと心配でたまりませんでした。
 これまで何度も階段改修の話を母に持ちかけたのですが、「残り人生長くないのにもったいない」「手すりがあるし、今まで落ちたことが無いからこの先も落ちるわけがない」「落ちてもあの世行きが早まるだけ」と憎まれ口ばかりでまともに向き合ってくれません。
しかし実家に帰る度に、母の足腰の衰えと認知症の進行を感じ取っていましたので、説得は後回しにして地元の工務店数社に声をかけて階段傾斜緩和化の相談を始めました。

どの工務店も手法は同じく段数を増やして上り始めを前方に出す設計で(図1)、それを平面図で示してくれるのですが、母は「階段がせり出すと廊下が通りにくくなるから嫌だ」と納得しません。そんな中、A社だけは立体的に正面、横、上方からの視点で見たわかりやすいパース(図2)を提示してくれ、母もこの図を見てようやく施工後のイメージができたようで渋々ながらも了解してくれました。効果てき面です。レイアウト変更が伴うリフォームの際は、弊社でも積極的にパース図をご提示したいと思います。さて長い説得期を終えていよいよ工事です。工期は、寝室として使っていた2階が使えない期間が11日、床板の張り替えに伴いトイレが使えなくなる時間は最小限の2時間で施工してもらいました。

階段と壁が白ベースになって明るくなり、踏面にすべり止めも設置して母から「上り下りが楽になった」「お金をかけたからには長生きしないと」との言葉を貰えました。生きる活力にも繋がったようで本当にやって良かったと思いました。ご自身のため、ご家族のため、階段傾斜緩和工事はお勧めです。

階段施工前施工後

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