使い慣れない・・・単位
大岡川の水面が桜の花びらで覆われて、枝には新緑が芽吹き、真新しいランドセルに背負われた1年生が集団登校、告白できずに卒業式を終えた学生が今でも恋焦がれるあの人、故郷を離れて新社会人は夢を追う、還暦過ぎのオヤジも負けじと夢に向かう。
春らんまん、気が付けば私の指先からも、あかぎれの黄色いマスキングテープがなくなっている。
私、小学校2年生で野球を始めて、それ以来プロ野球選手が夢でした。村山実の11に憧れて。
ところで、野球の距離というと、塁間(ベースからベース)があります。
27.431mです、ほとんどの人が知らないでしょう。
ちなみに、ピッチャープレートとホームベース間は18.44m。
随分半端ですが、野球はベースボール、米国発祥のスポーツです。
よって、塁間を米国式距離単位で表すと、90フィート。
マウンドからホームベースは60フィート6インチなのです。
しかし、これは選手や観戦者もほとんど意識していないで行われております。
そこでゴルフ。
この競技に関しては、プレーヤーもギャラリーも絶対的に「ヤード」を距離の単位で楽しみます。
やはり英国発祥だからです、ヤード=91.44センチメートルですが、もともと平均的な歩幅の長さから取られたという事です。そういえば、まさにゴルファーは歩測します。
プレーする上で、残りの距離からクラブを選んで、その距離を目標に向かってスイングするときに、ヤードのイメージで打ちます。断じて使い慣れているメートルではないのです。
そして我らが建築業界において、家の基礎寸法の事を「モジュール」と言います。
「尺モジュール」と「m(メーター)モジュール」があります。
そこで我々の基本的な感覚は、伝統的な尺貫法です。ゴルフのヤードみたいなもので、メートルよりも尺のほうがしっくりきます。大工さんが使うメジャーや差し金は尺表示だけです。
1間(6尺) 半間(3尺) 1尺 1寸 1分
1818mm 910mm 303mm 30.3mm 3mm
分かり易い例が、畳1畳が1間(6尺)×3尺です、2畳で1坪になります。
サッシや建具を筆頭に、建築商材の全てがこのモジュールで設定されておりますが、マルキンリフォームの仲間の多くがどっぷり「尺貫法」です。
大工さんとのゴルフの事、私のパットがほんの少し短かった時、「1寸足りないな」と大工さん。